これからの掲載予定です。
9月27日〜29日 ギリエロ企画関係者からあの方々 9月30日 ホラージャンルからあの方 10月1日 ミステリージャンルからあの方 10月2日 少女小説ジャンルからあの方 10月3日 軍事小説ジャンルからあの方 10月4日 ギャンブル小説ジャンルからあの方 10月5日 歴史小説ジャンルからあの方
(何かの事情で変更になる可能性もあります)
10月6日には、秋の夜長の小説企画に投稿される際の重要注意事項を掲載したいと考えています。
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もう一度ご確認頂けたらと思います。 その中で、先にいくつか確認して頂きたい注意事項があります。
1) 作者名にアルファベット、数字を使われる方へ
ブラウザによっては感想新着ページで作者名が表示されてしまうものがあります。 PNにアルファベット、数字をお使いの方は、お手数ですが作者名を『競作企画』として 頂いて、感想期間終了後(作者名公開後)にお名前を修正してください。
2)作品投稿期間、感想期間について
投稿期間 10月 9日(金) 0:00開始 10月11日(日)24:00終了。 (受付は23:59台までで、10月12日(月)0:00以降は投稿できません)
感想期間 10月12日(月) 0:00開始 10月17日(土)24:00終了 (以降も感想は投稿できますが、結果発表には含まれませんので、ご了承ください)
それでは、みなさまから寄せられた素敵なお話が明日から続々と掲載されますので、どうぞお楽しみに!
(秋企画通信の担当は、龍咲、たちばなです)
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こんばんは、昨日の予告通り秋企画通信をお送りします。 今日からしばらくは、ラ研で活躍中の方々のお言葉をご紹介したいと思います。
まずは、去年の秋企画『ギリエロ企画』の関係者から三名の方々にお話を伺いました。 みなさん、快く承諾して頂きありがとうございます。 えっ脅し……まさか、そんなことするわけないじゃないですか^-^)ニッコリ。 それではトップバッター、ギリエロ企画優勝者のゆーぢさんに、企画の思い出と今回の企画への展望を語って頂きましょう! なお、ゆーぢさんのギリエロ企画優勝作品『晴れた日は釣り糸を垂らそう』は高得点作品掲載所にありますので、御一読をおススメします!
「秋企画の思い出と展望」――ゆーぢさん
去年の秋に行われたギリギリエロス企画。 そこで運良く結果を残せたということから、なんか書けというお話をいただきました。 脳の劣化と戦いながら、なにかかにか思い出話をひねり出そうかと思います。
ギリエロ企画の準備期間、ちょうど去年の今頃でしょうか。 僕は投稿されるほかの作品の大半が下ネタに走るだろうという予測を立て、それに逆らうように少しのんびり目の作品を書こうと決めていました。 ちょうど、テレビで「インデペンデンス・デイ」が放映されていたので、それを見て宇宙人ネタにしようとネタ作りをしたり。 そして完成した自分の作品を投稿し、ほかの方の作品を読みながら最後まで楽しんで企画の経過を見ていました。 いや、正直に言うとへべれけさんの「ウェポノイド・エロティカ」の反応が良すぎたので、点数表示されるまではドキドキでしたけど。 ギリエロ企画会場に上げられた作品のうち、企画期間中に3つ、期間を過ぎてから1つ、計4つが高得点入りしたと記憶しています。 自分のことも含めての話でアレなんですけど、40に満たない作品数で4つが別室って、地味にすごい企画だったんだなと。 そして、その4つの作品は4つともまったく違うベクトルに向かっていた作品だったと言うのも。 mayaさんのは、まあなんと言うかシモですし、へべれけさんはセクシャルバイオレンス、ぺぺろんさんのに至ってはまったくエロくない。 中途半端なエロでお茶を濁していた僕としては少々、自分の日和見主義が恥ずかしくもありました。 このうち2つは、今になって高得点掲載所でも読むことはできません。 それがいろいろと残念で寂しくもありますね。
さて今年の秋企画は、ギリエロと比較するとジャンル縛りが細かくきびしめです。 (知らない人のために補足をしますと、ギリエロ企画はエロ萌えならなんでもいいよと言う感じのコンセプトでした) しかも、ラ研的ラノベ的にニッチな素材を使った企画にしようというコンセプトが見えます。 正直いろいろと作品作り、企画の見通しが難しいなあとは思います。 ですが難しいからこそ苦労して頭をひねるわけで、えてしてそうした土壌から光るものは出てくるのではないでしょうか。 もちろん、最初からこれらのニッチ素材を扱い慣れてる人が良作を見せ付けて、一気に脚光を浴びるかもしれません。 なんにしても、何か大きな動きがあり、今までと違う風が吹く。 そんな予感のする企画で楽しみです。 今年になって僕はだらしねえ結果しか残していないので、この辺で気持ちを引き締めなおして二年連続秋優勝と言うのも話題的には美味しいかもしれませんし。 (去年はへべれけさんとmayaさんが話題を全部さらっていってしまったような気がしますから……) どんな企画でもそうですが、運営さんたちはいろいろと神経を使うことが多くて大変そうです。 この場を借りて、いつも楽しませてくれてありがとう、そうお礼を述べさせていただきます。 最後になりましたが、そんな運営さんたちの努力に報いるためにも、2009年秋企画をみんなで楽しいものにしましょう。 夏祭りで二つしか感想を書いていない僕が言えた義理ではないのですがw
僕からは以上です。 役に立つ話ができた自信はありませんが、枯れ木も山の賑わいということでご容赦を。
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こんばんは、昨日の秋企画通信はお楽しみ頂けたでしょうか? 今日は引き続きギリエロ企画の関係者から、平均点一位で高得点をマークされたへべれけさんに企画の思い出を語って頂きます。なお、へべれけさんの著作「ウェポノイド・エロティカ」は、高得点をマークしながらも名誉の途中退場となった幻の名作です。機会がありましたら、ぜひともご一読ください。運営サイドLのおススメです。 それではへべれけさん、どうぞ!
「あの企画の思い出」――へべれけさん
こんにちは。へべれけと申します。 早いもので去年の秋祭り(ギリエロ企画)からもう一年が経つんですね。光陰矢のごとしとはいいますが、近頃の矢はより軽量化が図られ性能も上がっているらしく、ことさら時の移ろいの儚さを感じたり感じなかったり(どっちだ) まずは今年もまた、このニッチな時期にニッチな企画が開催されますことを改めてお喜び申し上げます。そして運営部の皆様方におかれましては、日夜勤勉たゆまぬことと存じあげますが、くれぐれもお身体を壊されませんように。 そこで応援といってはなんですが、この度、お祭りに際しまして一筆執らせていただきました。参加者ご一同さまにはお目汚し失礼いたします。
とりあえずギリエロのことなんでもいーから書いて。てか書け。ぐらいの勢いで頼まれたんですけど、もうあんまり当時のこと覚えてな(運営権限で削除)
実にやりがいのある企画でしたねー。企画中はずっと『なにか新しいことをやっている』という手応えを感じていました。そして参加者全員に対しても、いささか一方的ではありましたが「戦友」といった感情まで芽生えており、企画終了を待たずして一抹の寂しさを抱いた記憶があります。反面、後夜祭での盛り上がりもギリエロが一番でしたが。
作品についてもすこし触れさせていただくと、ボクは初めから問題作を創っているつもりでした。規約違反を承知の上で組み込んだシーンもありましたし、テーマ自体が企画の趣旨に対するアンチテーゼだったりと、本当に当時の運営陣にはご迷惑をお掛けしました。 論争を呼ぶ作品を。 これがボク個人のギリエロ企画での挑戦でした。文章は拙く、完成度もまだ充分ではありませんでしたが非常に思い出深い作品になったことはいうまでもありません。こうした作品がひとつ、またひとつと増えていくのもお祭り企画の面白いところなのではないでしょうか。
さて今年はラ研におけるマイナージャンルの開拓というのがコンセプトです。一体どんな作品が集まるのでしょう、一読者としていまから楽しみです。 また素晴らしい作品たちに出会えますように。 ではでは。
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こんばんは、今宵も秋企画通信のお時間がやって参りました。 本日はギリエロ企画のラストデーとなります。 トリを飾っていただくのは、やっぱりこの人。 ギリエロ企画にて、圧倒的なエロさとバカバカしさを併せ持つ名作「チェリー戦隊ドゥテイメン!!」で高得点を獲得した、ある意味最強のギリエロリスト――mayaさんです! 今回は、ギリエロ企画について真剣に丁寧に語って下さいました。お忙しい中、本当にありがとうございました! ――しかし、やっぱりえっちなのはいけないと思うので、雨さんにでも斬首されて下さいw
「……あれ? ギリエロって言ったら、mayaさんと『あの人』じゃないの?(´・ω・`)」
そう思ってしまったそこの鋭い貴方――慌ててはいけません。『あの人』のコメントもちゃーんと頂いておりますので、お楽しみに!w それでは、まずはmayaさんのお話からどうぞ!
「ギリギリ☆エロス企画の概要」――mayaさん
ギリギリ☆エロス企画(以下、ギリエロと略)は、2008年10月11日(土)〜17日(金)にかけて行われました。そのテーマは――「萌えを取り入れつつエロスを追求し、表現すること」。 主催は雪野新月さんで、彼を補佐するスタッフとして、朝水翠さん、虚無さん、ユリハさん、Sierraさんが採用されました。雪野さんとSierraさんは大学生で、その他の三人は高校生というわけで、平均年齢20歳に満たないフレッシュな運営陣も大きな話題になりました。
もっとも、それ以上に本企画は、企画開催までの右往左往と、そのテーマのきわどさ、そして投稿された作品や感想の色んな意味での高いクオリティにおいても様々な話題をかっさらい、2008年で最も注目された企画となったわけです。
ギリエロの発足そのものは、2008年の5月末頃に行われました。そのときは、SF企画が迷走していた時期であり、主催のSquallさんによって何度もルールの変更がなされたり、ハードSFという作品の縛りが厳しくなったり、あるいは逆に緩くなったり、そういった事情により参加者が限定されてしまったりといったふうに、企画の開催が危うくなっていたのです。
実は、ギリエロとは、そのSF企画に対するカウンタープランとして提案されたものでした。SF企画がハードSF限定の厳格な作品を求めていたということもあり、ギリエロはどちらかと言えば、羽目を外した作品を求めていました。 だから、もしSF企画がそのまま紆余曲折しながらもSquallさんのもとで進行していたなら、その裏で雪野さんの手によってゲリラ的にギリエロが開催されていたかもしれなかったわけです。
ところが、皆さんもご存知のとおり、事態は急転直下しました。SF企画の主催者であるSquallさんが、開催を直前にして、運営を辞退してしまったのです。それに伴い、SF企画に参加を表明していた高校生の朝水翠さんが主催を引き継ぎ、彼を補佐する形で雪野さんが副主催をすることになりました。
こうして、二人は果敢にも、2008年6月実施のSF企画を何とか乗り越え、その直後、ついに雪野さんは腹案としていたギリエロを本格的に始動させたのです。しかし、ここで彼の前に立ちふさがったのが、2008年度の夏祭り企画でした。エロをテーマにした企画をラ研最大の夏祭りで行うのはいかがなものか? ――といったとある組織からの圧力によって、ギリエロはいったん封じ込められたのです。何より、雪野さんの企画にかける思いをよく知っているはずのmayaさんが夏祭り企画の運営に参画することで、雪野さんの動きをけん制する役割も果たしていました。
つまり、それだけ、昨年まではラ研でエロをテーマにして企画を行うということはタブーとされてきたわけです。おそらく、皆さんも、ギリエロ前と後でエロ規制が強くなってしまったことも、それに対抗するようにしてなぜか微エロ作品が増えていったことも、目の当たりにしてきたはずです。
さて、夏祭り企画によって、大切なプランを封殺された雪野さんはそれでも虎視眈々とギリエロ始動を狙っていました。そして、夏祭り企画終了直後、ついに「ギリギリ☆エロス企画について」というスレッドを交流用掲示板に立てたわけです。スタッフを若い子たちばかりで固めたのは、もしかしたら、大人の都合にはもうこりごりだと彼が感じていたからなのかもしれません。
いずれにしても、そういった若いパワーで織り成されたギリエロは小さな規模ながらも、良作を多数輩出し、2008年における企画の代表格と目されるほどになりました。通常の企画の三倍以上の時間をかけ、案を練り上げ、却下され、それでも刺激的なテーマに挑戦した雪野さんに敬意を表したいと思います。
最後に、以下、そのギリエロのデータを転載します――
◇作品数:32作 ◇感想数:295個 ◇感想人数:50人 ◇一作品当たりの合計得点:151.6点 ◇一作品当たりの平均点:16.6点 ◇一作品当たりの平均感想数:8.4個 ◇感想人一人当たりの平均感想数:5.9個 ◇総合順位: 1位、『晴れた日は釣り糸を垂らそう』、ゆーぢさん(得点部門1位、高得点入り) 2位、『チェリー戦隊ドゥテイメン!!』、mayaさん(高得点入り) 3位、『ウェポノイド・エロティカ』、へべれけさん(平均点部門1位、高得点入り) 4位、『黒いしっぽ』、いわしさん 5位、『舐る』、Sのひとさん 6位、『スロウダンス』、ぺぺろんさん(高得点入り) 7位、『露出狂でごめん』、女子高生十七歳さん 8位、『大福作法研究所〜すべての馬鹿に、愛を込めて。』、龍咲烈哉さん 9位、『罌粟伯爵の秘密』、野々宮真司さん 10位、『らんじぇりぃ らんぶる』、いさおMkUさん ※『健全恋愛推進魔法少女 ミユーキ』、涌井りとらさん(感想数部門1位) ◇感想制覇者:ナマケモノさん、龍咲烈哉さん、
本年度の秋企画も、ギリエロに負けないぐらいのパワーのある作品を求めています。よろしくお願いします。
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続けてこんばんは、企画運営です。 mayaさんのお話、楽しんでいただけましたでしょうか? 本日はスペシャルプレゼントとしまして、もうお一方、『あの人』に存分に語って頂きました。 『あの人』とは……そう! ギリギリ☆エロス企画、魂の主催を務めた雪野新月さんです! 実は今回、運営の手違いで雪野さんに本企画の原稿をお願いするのが遅くなってしまいました。しかし、雪野さんが万が一間に合わなかった場合を想定して、雪野さんの相方であるmayaさんが、もう一本の秋企画通信を書いてくれていたという訳なのです(−ω−)b この場をお借りして、雪野さん、mayaさん、本当にありがとうございました! さてさて、原稿にはなにやら自虐的なお言葉が並んでおりますが、ギリエロ企画の成功は、立案、お膳立てもさることながら、企画終了後に泣きながら集計作業をしてくださった雪野さんの尽力が大きかったと思います。 雪野さんの粉骨砕身ぶりは、去年、某所でこっそりと拝見させて頂きました故。 なお、秋企画運営はストーカー行為は行っていません。念のため。……ほ、ホントだよ? それでは、ギリエロリスト首魁、雪野さんのお話です!
「エロいからやった、それだけだ」――雪野新月さん
mayaさんから連絡が来たのでなにかと思えば、なんかまた今度ライトノベル作法研究所で企画をやるのでその賑やかしのために原稿をよこせとのことだった。こういうときに限って太っ腹な彼は「原稿ができたらシュールストレミングをくれてやる」とかなんとかいってきたので「おまえそれでいいのか」と返したら「なにいきなり反抗してるわけ?」といわれた。
僕はギリギリ☆エロス企画(以下、ギリエロと略)の主催者なのだが……、とここまで書いて、ライトノベル作法研究所ではブロント語文化が育っていないことに気づいてあんまり変なことを書くのはやめることにした。同様にしてキムタク文化が育っていないこともまた周知の事実であったので、みょうちきりんな文構造で人を笑わすことも避けることとする。
ともかく、彼らが求めているのは「ギリエロ主催者としての僕の文章」であることは間違いなかった。まったく、ギリエロの主催者とか、あんなクソの代名詞みたいな肩書きを持つ人物によく原稿を依頼する気になったものだと思う。ギリエロの主催者ときたらあれですよ、ラ研の企画史上でも歴代ナンバーワンのダメ人間ときている。そんなやつに原稿を書かせるとすればやつらの狙いは僕みたいな前例を出して、こうならないよう努力しますと言うだけのことではないだろうか。
そもそもギリギリエロス企画にはコンセプト上の問題がいくつもあった。エロスを前面に出すということでかなりの反発もあった。僕はそれらに対して内心で反発もしていた。「おまえら実はエロ書けないからガタガタ抜かしてるんじゃねーだろうな?」とか「いい子ちゃんぶったってどうせ人間の三大欲求のひとつなんだから無駄ですよ」とか思っていた。反発があればあるほどに僕は、実は確信していることがあった。「もはやこの企画は誰もが注目している。参加人数はすくないだろうが参加する人間たちはそのリビドーとか表現欲に駆られてすごい小説を書いてくるに違いない」と。
実際、企画主催者がなにをする必要もなく、精鋭たちが力作を書いてきてくれたので、かなりクオリティの高い作品が並び、なおかつちょうどいい数の作品が集まったことで妥当な評価がつきやすい環境も提供できたように思っている、などといえばまるで全部自分の功績であるかのように聞こえるが、要するに偶然企画は成功っぽくなったのだ。すべては僕の力ではなく、天か、あるいは参加者によって形作られたものだったろう。
そう、企画というのはたいていの場合、企画主催者の力ではなくて、参加者の力によって成功か失敗かが決まる、と僕はそのときはっきりと感じたものだ。僕らにできることといえば作品の質などにはまったく関係のないこまごまとした雑事を片付けることだけだし、参加者もそれ以外にはなにも望んでいないことだろう。主催者とその取り巻きというのは、厄介ごとを引き受けてくれる便利屋なのであってそれ以上の存在ではないし、またそれ以上の存在になるべきでもないと思う。ひほうをよこせ、おれはかみになるんだ! という方がいるならば止めはしないが、自分が主催者をやればそれなりの成功を納められるとか、そういううぬぼれをもっては絶対にいけないところであると思う。逆に言えば多少失敗したからといって主催者を責めるのはよくない、とも思う。もちろん僕のようなクソは例外中の例外、存在自体が害悪なのでとっとと追放するべきなのだが、そうではない、正しく職務を果たしたが、それでも心のない人間たちが批判を行うという例は、実際は数多くあったのだ。
そもそも企画の成功と失敗は誰が決めるのだろうか? その資格を持った人間はおそらく参加者のひとりひとりで、それでもなお、その参加者のうちの個人が判断するものではないように思われる。もっと大きな、集合意識のようなものが判断するのではないのだろうかと怪しげな台詞を吐いてみてもいいのだが、それっぽいもの、雰囲気のようなものがときおり答えを教えてくれることがある。それは熱狂といってもいいだろうし、あるときはもっと冷静な感情の集まりであることもある。もちろん気のせいであることばかりだが、すくなくともギリギリエロス企画においては、主催者がゴミクズだったことで生じたいくつかのトラブル以外の、参加者によって形成された部分は、参加者たちが自負してもいいという程度のよさを持っていたように思う。
改めて主張したいのは、企画の成否は主催者ではなく、参加者の双肩にかかっているということ。そのためには、ひとりひとりが、それぞれの真剣さで参加してくれることが必要であると思う。その真剣さを決して批判してはいけない。人間は間違いをすることはあるが、それが善意を原因としているのならば、救いはあるし、悪いとはいいきれない。悪い間違いを犯さぬようにするのにもっとも必要なことは、自分の信じていないようなことをやらないことに尽きるだろうから。
そんなわけで、元主催者としてここであらためて、参加者の皆さんには気合を入れて参加していただければいいんじゃないかなということを書いておく。作品はとにかく全力で書けばいい。いつもどおりの話だ。感想を書くときにも同じことがいえる、感想制覇のために作業じみたことをする必要はない。ひとつひとつ丁寧に仕上げていくべきだ。制覇は偉業だが、かつて偉業を達成した人々は、ただ数を書いただけで評価されたのではないし。主催者側の人々にも暗にいいたいことはあるが、僕のようなくたびれたエロい人間の話などには、実際はさしたる意味も意義もないだろう。自分の小説を書くのと堀江由衣の武道館ライブに行くのと東方非想天則でトレモするので忙しいのになんでこんなもん書かされなければならんのだ、とも思っているし、ぶっちゃけどうでもいいのだ。
とかなんとか書くとまたmayaさんに後頭部を鈍器で殴られそうな気がするのでこのあたりにしておく。文章が僕の書いたものと別のものに摩り替わっている可能性もあるが、そこは秋企画運営の良心を信じることにしよう。 それでは祈りの言葉をささげます。 人類に愛を。企画に作品を。投稿者に感想を。感想人に良作を、と。
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こんばんは、秋企画通信は楽しんで頂けているでしょうか? 昨日までは、去年の秋企画、ギリエロ企画の関係者の方々にコメントを頂きました。 みなさんのコメントを読ませて頂いて、あれからもう一年が経つんだなあ。早いなあ、と感慨深かったのは私だけではないでしょう。いえ、いろいろな意味で本当にユニークな企画でした(笑) さて、今日からは今企画のジャンル毎に、それぞれ適任と思われる方にコメントを寄せて頂きました。みなさんご協力本当にありがとうございます。(ですから、決して強請ったり、脅したりしてませんって) まず、第一の犠牲……執筆者は、今年のGW企画にてホラー小説「ソウル・コーデクス」で高得点をマークされた、本企画主催者でもあるmayaさんです。 もちろん、ホラージャンルでのコメントを頂きました!
「ホラー小説について」――mayaさん
こんにちは、mayaです。 秋企画では主催をやらせていただいておりますorz
今回、わたしのもとへホラー小説に関する原稿依頼がきました。GW企画で『ソウル・コーデクス』を書いたのがその理由とのこと。やはり、ラ研では相当にホラーを書く人が少ないようです……^^;
ためしにわたしも誰かいるかなと思い出してみたのですが、五年ほど前にいらした亜紀さん、あまり見かけなくなった紅月赤哉さん、あるいは最近は企画の風物詩となっていらっしゃるakkさんぐらいしか浮かびませんでした。そもそも、お三方とも、ホラーがメインではありませんし……
そういう事情を考えると、やはり、この企画から、後々に残るほどの良質なホラー作品が出てくれればいいなと願っている次第です――
さて、唐突ですが、わたしは熱心なホラー小説読者ではありません。ポーも、キングも、クトゥルーも、あるいは乱歩も、角川ホラー文庫も、異形コレクションも、ひととおり、代表的なところは読んでいますが、SFやミステリほどには追いかけていません。
実際に、好きな作家は、ジョナサン・キャロルとパトリック・マグラアであり、どちらかといえば、前者はダーク・ファンタジー、後者はサイコ・スリラー(ニュー・ゴシックとも言われています)の作家であり、ホラーの本流とはやや離れたところにいます。
そんな偏食なわたしが、なぜホラー小説を書きだしたのかというと、これにはシンプルな理由があります。キャロルの短編の「友の最良の人間」(『パニックの手』所収、創玄推理文庫)、それからマグラアの『グロテスク』(河出書房新社)に強い感銘を受けたからです。
上述のとおり、どちらとも、モダン・ホラーとは異なります。しかし、どちらの作品とも、人間の見たもの、聞いたものに信頼を置いておらず、ふとしたことからストーリーがあらぬ方向へと唐突に転がりまわり、そして読者はまるでマウリッツ・エッシャーの絵画を観たときのような奇妙で強烈な感覚へと突き落とされてしまいます。
わたしは、どちらかというと、ギャグ小説をメインで書いてきましたから、読者をストレートに笑わせ、きちんとオチのある作品を創るという方法をじっくりと学んできました。だからこそ、キャロルやマグラアの作品を通じ、読者をとことん混乱させ、闇の奥底にぽつんと置いていくようなエンディングに興味をもったのだと思います。
恐怖とは、未知のものに対して、防衛しようとする人間の根源的な本能です。創作は新しいものを生み出す作業ですから、読者の心理の奥底にひそむモンスターを呼び起こし、読者の背筋を凍りつかせながら、思いもよらなかった展開へと進んでいくホラー小説というジャンルは、作者にとっても、読者にとっても、かなり刺激的なものだと思います。
お化けが出てきたり、人体が切断されたりするものばかりが、ホラーなのではありません。もちろん、怪談や民話のようにパターンを踏襲するのも、決して悪くはありません。しかし、わたしとしては、誰も見たことのないようなアンノウンに挑戦することが、最も大事なことなんじゃないかなとも思います。
秋企画でも、優れた作品がたくさん出てくればいいなと祈っておりますorz
こんばんは、今夜も秋企画通信のお時間がやってまいりました。
昨日のホラー小説に続いて、今日は秋企画ジャンルの中から、ミステリー作品についてお話を伺いました。 今回お話をしてくださったのは、ミステリー作品で高得点をマークされたエルスさんです。なお、エルスさんのミステリー作品『御堂龍彦の事件簿〜困惑の同行者〜』は、高得点作品掲載所に掲載されています。 今回はミステリーの位置づけや楽しみ方、お勧めなどが丁寧に書かれ、とてもためになるお話です。それでは――どうぞ!
「ミステリー小説について」――エルスさん
古今東西人を惹きつけて止まない要素は何かと考えた時、小説の題材という意味では「恋」と「謎」ではないかと思いました。千年も変わらず読まれ続けた『源氏物語』も主人公の愛の遍歴であるわけだし、それより歴史は短いにしてもシャーロック・ホームズは世界中に彼のファンを今でも増やし続けているのがその証左といえましょう。そして日本だけで見ても、光君と同じ悩みを繰り返す人の姿は変わらず常にあり、ホームズ氏に続きたいと思う某身体は子供頭脳は大人の小学生やじっちゃんの名にかける高校生も大人気です。
さて、恋愛の話は苦手なのでここからはミステリーについてだけ触れていきますが、図書館に行ったら必ずミステリーを貸し出しカウンターに持っていってしまうほど、好きなジャンルです。それでいてなぜか日本の誇る名探偵、金田一耕助の話はこの間まで読んでいませんでした。なぜだ。坊やだからさ。本当は、小さいころにテレビで見た「悪魔の手鞠歌」が怖かったからです。説明するのもあほらしいくらいの名作ですが、見立て殺人が三回行われ、特に最初のがむごいです。だから何となく敬遠していたのでしょうね。ですがいい年になり海外の古典名作は図書館にある分はほとんど読んでしまったころに、運命の出会いをしたわけです。
金田一耕助の他に、横溝氏作品の中には由利麟太郎という探偵がいます。老人と思うような見事な白髪の持ち主なのに顔立ちは四十歳前後の魅力的な男性で、金田一さんのような飄々とした人懐っこさはなく、落ち着いて思慮深くてダンディーな人です。この由利探偵が出てくる『真珠郎』をコミック化したものを読んだのですが、あまりに入り組んだ話を短くしようとしたせいなのか、なにがなんだかわからない所があったので、原作を読みました。
冒頭部で一撃でしたね。被害者ではなく、私が。とても印象的な冒頭でした。 「真珠郎はどこにいる?」 そんな問いかけから始まります。真珠郎というのは人の名前ですが、名前の通り美しく、そして恐ろしい人物です。
事件に巻き込まれた語り手の椎名がどうなるのか、真珠郎は何をしたいのか。「どうなる?」という気持ちでどんどんページをめくりたくなる、これぞミステリの魅力であり真髄だと思うのです。どんなジャンルでもそうですけど、殺人事件だけじゃなくこういう「どうなるんだろう?」や「何だろう」「何が起きているんだろう」の要素がある話はたいていおもしろくなります。最もそれが顕著なのがミステリというジャンルなので、時代を超えて愛されるのでしょうね。
もちろん、その分トリックや動機、そして構成と伏線と論理性に一晩期をつけなければならないジャンルでもあります。論理性と伏線は効果的にしないと話全部がつまらなくなります。だから読む時はすぐに入っていけるのに、書こうと思うとなかなか手を出せないということになるんですけどね。
しかし逆に考えれば、どんなジャンルを書くのであれ、ミステリの技法を身につけておくと読者を最後まで惹きつけることができる、ということにもなります。トリックやその他も魅力には違いありませんが、技術や手法の勉強のためにも、この秋『犬神家の一族』などを読んでみてはいかがでしょうか。金田一耕助はおどろおどろしいから苦手だ、という方は、その孫が活躍する小説版のシリーズでもいいと思いますよ。
気づけば横溝作品しか語ってない。ラノベ系だったら赤川次郎作品の『三毛猫ホームズ』シリーズなどがおすすめです。どちらかというとトリック云々より犯人を追う側の心の動きとか、登場人物達の交流などが物語の中心になっています。殺人事件に関わる人々の心情が深いです。言葉を尽くして語っていないだけに、深いです。
赤川作品において、登場人物達の抱える問題が作中で解決を見ないことも多々あります。若いころはそれが少し不満でした。物語の中の人間は、物語が終わるまでに成長したり何かが解決されるべきだと思っていたからです。しかし、少し年を取るとそういう考え方も変わってきたのか、「ああ、事件のおかげでちょっと彼らの問題に変化が起きた、それでいいじゃないか」と考えられるようになっていました。事件が起きて、それまでの何かが決定的に変化したり、成長したりというのは「物語の終焉」を象徴させるので確かに効果的ですが、人生は必ずしもそうではありません。赤川作品は、いわば「人生というミステリー」を描いているのでしょう。何かが起きて、変化はしたけれどそれで終わりではない。事件は一つの伏線であり、「登場人物達の抱えるミステリ(人生)」はそれぞれに続いていく、そういう含みがあるように感じられるのです。赤川作品も昔から現在まで変わらず愛され続けていますが、このような点が読者の共感を呼ぶのかもしれません。
私も気づけば数十年生きてきましたが、いろいろなジャンルの小説を読み、いろいろな変化や分岐点を経てきても常に変わらず傍らにあったのがミステリでした。謎というものの魅力は、今後も同じように私を捕らえ続けるのでしょうね。
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こんばんは。 ギリエロ企画、ホラージャンル、ミステリーと様々な方々のお話を楽しんで頂けたでしょうか? それでは今日は、少し柔らかな路線で少女小説などを。 少女小説になくてはならないものは? それを、藤原ライラさんが存分に暴走――もとい、情熱的に語ってくださいましたw 今年のバレンタイン企画において、少女小説で企画最優秀賞を受賞した藤原さん。そんな現役乙女が語る本物の乙女心、しっかりと聞かせてもらいましょう!
「女の子が正義( 一一)b」――藤原ライラさん
皆さんこんにちは。多くの方には初めまして。ラ研の隅っこで生息させて頂いております、藤原ライラと申します。 本来ならば少女小説の道で名を馳せてらっしゃる歴戦の猛者様が担当されるはずなのですが、歴戦の猛者の皆様は歴戦の猛者で在らせられるがゆえにご多忙で、この度は何の因果か、こんな新参者で若輩者の(んでもって暇人の)小娘が寄稿させて頂くこととなりました。 全くもってお見苦しい限りなのですが、小娘の戯言にお付き合い頂ければ幸いであります。
さて、「少女小説について」ということですが、これを書かせて頂くにあたってちょっと考えてみました。 ずばり、「少女小説にとって最も大切なものとは一体何ぞや?」と。 せいぜい鶏程度の知能しか持たない私ですが案外すぐに答えは出ました。 それは、イケメンです!! えー、男性陣の中にはこの種の単語にアナフィラキシーショックを起こす方がいらっしゃることは私も存じてはいるのですが、もう一度言います。ちょっとそこのお兄さん、まだ旭日昇天しちゃだめですよ。 イケメンは大事です!!とっても大事です!! イケメンのいない少女小説は淋しいです。それはビキニのいない夏の海岸よりも虚しく、砂を噛むよりも味気ないのです、多分きっとおそらく。
愛だの恋だのだけが人生の全てなわけもなく、失恋して死ぬほど悲しくっても死ぬわけもなく、世界が終わっちゃたりもしないんですが(勿論そういうお話もありますが)、少女小説の女の子達は本当に一生懸命に恋をします。友情は時に足枷となり、叶う恋と叶わない恋ならきっと叶わない恋の方が多いくらいで、努力はいつも報われるとは限らず、勝利ってなんですか?な世界ですが、私はそんな少女小説の世界がすごく好きです。 真剣勝負のバトルのハラハラドキドキ感とはまた一味もふた味も違った、ドキドキ感。幽霊よりも何よりも自分の気持ちが分からない。どんなに今日「好きだ」と言われても明日なんか見えない、ギャンブルにも似た賭け。この世に人の心よりも不可解なものなんてないんですから、もしかしたら究極のミステリかもしれません。 戦乱に身を置くヒーローと同じぐらい、彼女たちもまたぎりぎりで必死で。それ故にとてもきらきらとしていて。 やきもきしながらページをめくる感じがすごく、好きです。 いやはや、恋は戦争なんだなぁと思わずにはいられません、ハイ。 私もいつかそんな恋がしてみたいですねー。何?可愛げのない生物学上女なだけのお前には無理だって?知ってますよ、そんなこと( 一一)ヶ
勘の良い方はこの辺で気付いて頂けるでしょうか? そう、そこまでして「戦う」ためのイケメンなのです! 命を賭けて、心を捧げるためのイケメンなのです!!
だって、そんだけ頑張って一緒になるのが、冴えなくって性格も良くなくて取り柄もなにもないつまらないろくでなしの男とかねぇ……虚しいすぎるじゃないか!?(ぁ 英雄はいつの時代もお姫様を手に入れるわけですし、それなら少女たちが手にするのはイケメンであるべきだと、私は思うのです。 黒髪切れ目で軍服とかスーツとか眼鏡の似合う細マッチョで、お姫様だっことかも余裕で出来ちゃって、どことなく苦笑しながら頭とか撫でてくれる身長180センチぐらいのイケメンだと思うのです(それはお前の好みだ) いや、皆さん。イケメンは顔ではなく生き方ですからね、うん。 背中で人生を語れるようなイケメンが私は好きです(だからお前の好みは訊いてない)
グダグダ書き連ねて参りましたが私が真に言いたいことはただ一つ。ええ、たった一つです。 私を萌えさせてくれ!!(それでいいのか) 一参加者として皆様の素敵な悶絶必死の作品をPCの前でニヤニヤと読むことを非常に楽しみにしております。
…って自分のは間に合うんだろうか…書き上がるんだろうか……(遠い目) ということで藤原ライラでした♪
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こんばんは。秋企画通信のほうはお楽しみ頂けていますでしょうか? 今日は軍事小説について造詣の深い元ガス屋さんにお話を伺いました。 ちなみに運営のLは、軍事小説を書いたことはおろか、読んだことすらほとんどなかったので、分かりやすく面白い解説に目からうろこ状態でしたw なお、元ガス屋さんの知識と賢察が存分に発揮された作品「異世界の聖女様と自衛官」「ペンネとブイヤベースの出会い」は、それぞれ高得点作品掲載所にございます。軍事小説に興味をもたれた方はぜひご一読を。 それでは、どうぞ!
「軍事小説について」――元ガス屋さん
どうも、元ガス屋と申します。 秋企画の寄稿をということで、軍事もののジャンル代表というお話をいただきましたこと。まずは御礼申し上げます。
さて、ライトノベルに軍事ものテイストを加えるという書き方なんですが、書き手として一番悩むのが、リアリティと演出のバランスでしょうか。 昔、メル・ギブソンが出演したアメリカ独立戦争を描いた「パトリオット」という映画がありました。十八世紀当時に使われていたマスケット銃は弾丸がまっすぐ飛ぶ代物ではありませんでしたが、劇中では馬上の兵士が数十メートル離れた敵を一撃で打ち倒しておりました。 史実として軍事的な観点として、上記の場面はリアリティに欠けているといえます。しかし、劇中の一場面として見ると非常にスムーズな流れなんですよね。これがリアリティに満ちて、一向に敵に主人公の銃弾が命中しない。しかも単発銃なんで一発ごとに数十秒弾込めに時間がかかる。見てられませんよね(笑) ちょっと極端な例ですが、こういったリアリティと劇中の演出のバランスを間違ってしまうと軍事ものって作品崩壊してしまう危険性を秘めたジャンルといえるんじゃないかと思います。もっとも、今までのぼくの作品が最良のバランス配合だったかどうかは別ですが……(笑) 逆に軍事ものを書く楽しさも当然あります。軍事ものにはその多くの場合、歴史というものがくっついてきます。 歴史を苦手とか、とっつきにくいって人は多いと思いますが、歴史とは堅苦しく考える必要はまったくありません。二時間ドラマと同じです。みなさん、二時間ドラマや月九のドラマに出てくる登場人物の名前やストーリーは苦もなく覚えるでしょ? 歴史も所詮人が描いてきた軌跡です。ある意味、ダイナミックかつリアリティあふれる人間ドラマとも言えると思います。 そんなダイナミックな人間ドラマを舞台に、自分で作ったキャラが自分で思った通りに演じてくれる。そんな楽しさがこのジャンルにはあると思います。興味があったら皆さんも一度、自分で作ったキャラに史実の戦場を舞台にいろいろ演じさせてみることをお勧めします。最初は決して他人に見せられないものでもいいと思います。ぼくもそうでしたし(笑)
話が途中から軍事もの+歴史ものになりつつありますが(汗)、このジャンルを書く楽しさはまだあるんです。 それは、ストーリー的な縛りを楽しむことだといえます。そりゃ、戦場だったり歴史的な舞台ですんで、なかなかそういった事実を覆すことは困難です。(仮想戦記という手もありますが、あれは非常に難しいんで、ぼくも手を出せておりませんw) 以前、投稿させていただいた「燃え尽きる街 燃え上がる恋」って作品は、第二次大戦中の陥落直前のベルリンを舞台にした作品でした。この作品の縛りは、歴史的にベルリンはソ連軍によって占領される。ドイツは敗北する。最後までベルリンに残った人々には苦難が待ち構えている。これらの縛りがありました。 上記の縛りを覆すことなく、それなりのハッピーエンドに作品を仕上げていく工程が非常に楽しかったですね。三十の手習いではないですが、今更ながら大学時代に集めた文献を読みなおしたりしてみたことを記憶しております。
端的にいえば、軍事ものや歴史ものを書くということは壮大な「お題縛り」に自らチャレンジするようなものなんだと思います。(めちゃくちゃ端的にいえば、ねw) その縛りや限定の中で自分なりにストーリーを作り上げ、完結させる力。キャラの魅力を最大限に引き出す力。リアルじゃないこともそれらしく読者さんに読ませる力。そうったものを鍛錬できるいいジャンルだとぼくは思います。 今回は仕事がバタバタしたりして時間的にも精神的にも余裕がない状況ですが、参加者の皆さんの力作を元参加者として楽しみにさせていただきます。 また運営の皆さんもお体には気をつけて、楽しんで運営業務をやっていただければと思います。 今回はこのような名誉なご依頼をいただきまして本当にありがとうございました!
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こんばんは、今夜も秋企画通信をお送りします。 今日のジャンルはギャンブル小説。 それでは、ギャンブル小説を書かれて……書かれ……あれ?(;−ω−)ヾ ラ研でギャンブル小説を見た覚えが……すみません勉強不足です。 そんな風にして運営が頭を抱えていたところ、今年の(幻の)冬企画運営をされた雅さんがギャンブルについて豊富な知識をお持ちだと伺ったのです。これはチャンス! 善は急げとたちばなが笑顔で強請……お願いしたところ、ギャンブル小説を書く上での注意点を、解説とともに快く語ってくださいました。 お忙しい中、本当にありがとうございました。 それでは雅さん、よろしくお願いします!
「ギャンブル小説についての私見」――雅さん
これをご覧いただく方々は「お前誰だよ!」と思うかもしれません。 運営でもないのに、なぜかmaya氏の陰謀により「お前はギャンブル小説の説明をしろ」と言われました、去年幻の冬企画主催だった雅です。ハジメマシテ(ぁ
えー、大した実績もないのにこういう場に駆り出された自分でありますが、まあやるからにはマトモなものを書きますw
ちなみに秋企画には長編執筆のため恐らく参戦できません。 よって、ギャンブル小説くらいにはなるべく感想を書いてみようとは思ってますb 「お前の感想なんていらんわ!」という方はコメント欄にでも書いておいてください(ぇ
【ギャンブル小説についての私見】
「ギャンブル」と一言でそう言ってしまうと、どうしても悪いイメージが先行します。
曰く……客のガラが悪い、借金するアホがいる、タバコ吸う(ぇ)などなど。
でも最近は競馬場は綺麗になって女性客も増えてるし、家族連れも多い。 パチンコ屋だってタバコ吸えないスペースや、態度の悪い客を退場させたりする店もある。 一部の悪い客たちのせいで全体が悪いように見られがちだと思うわけです。 もちろん不勉強や自制心の無さでお金を使いすぎる人たちは実際いるので、そこら辺は個人の考えということにしときますw
てなわけで、ラノベにはあまり見たことのない【ギャンブル】というジャンルに挑戦するというこの試みは楽しみです。 一体どんな作品が出るのやら……。 ただ、このジャンルは難しいんじゃないかなぁ……とだけは先に言っておこうw 自分も公募用に散々ネタを考えてますが、いつもプロットの段階で破棄してしまいます。だって難しいんだもん(ぁ
ちなみに自分は、このジャンルに関してはスロットをメインにして大概のものには触れたことがあるということだけは明記しておきます(ダメ人間という意見は封殺します!
ギャンブル小説の説明と一概に言われても、正直「どうこう書け!」などと言うつもりは更々ありません。 「何書けばいいんだそんなもん……」と思ってる方へ向けたものになるかなぁ……。
ではいい加減本題に参りたいと思います。
【ギャンブル小説を書く利点(のような気がするもの)】
これは何と言っても「競合する作品が少ない(だろう)」ということですね。 「ギャンブルなんて嫌いだ!」という方は少なからずいることでしょうw でも……だからこそ上手く書けば目立てる! かもしれない(ぇ しかも動きが基本的にないのでアクションシーンが苦手な人でも書ける!(マテ そして、どうしたってそのギャンブルをしてる際の【心理描写】が重要になってきます。心理描写が苦手な人はここでチャレンジしてみるのも一興かと存じます。
さらに大事なことがあります。 それは【ギャンブルが苦手、もしくは嫌いな人にでも読ませられるもの】を書く努力をすることによって【読者を意識した物語orキャラ作り】が自然とできる(かもしれない 細かく言えば【そのジャンルを全く知らない人に設定を納得させる力】がつく可能性がある、ということですね。 これは大事なんじゃないでしょうか? 小説なんて文章だけで読者を納得させるわけですよね。 ここで【納得】としたのは【理解】までさせる必要性がないからです。 【理解】なんて興味があるものじゃない限りしたくないのが人間ってもんですw そこは【キャラの魅力】や【話の転がし方】でなんとかするのが物書きとしての腕の見せ所じゃないかなぁ、なんて思ってみました。
ギャンブル小説を書く上で一番面倒な、頭を悩ませる部分はやっぱりそのゲーム性の説明でしょうなぁ。 自分もいつもそこで色々悩みます。だからこそ今回、それを上手く説明してくれる作者様が現われないかと楽しみでもあります♪ 下手に説明シーンを突っ込むと読者に飽きられますし、説明不足だと読者に状況が伝わらない。 まあ簡単に、それでいて自然に説明するには【何も知らないけどそのギャンブルに興味あるキャラ】を出して、色々と聞かせることです。 それは主人公でもヒロインでも脇役でも構いません。
どんなネタの小説でも、説明は会話シーンを上手く使うのがコツだとは思いますねぇ(ギャンブル書いたことないヤツが何を偉そうに もちろん、まずは作者本人が最低限の知識を書く前に調べないと話にならんわけですが。 他のジャンルよりそこら辺は大変かもしれないなぁ。もちろん知ってるものならば調査はあまり必要ないでしょうけど。
【それぞれのギャンブルについての一考察】
カードゲーム類については、花札、トランプのみ。 ボードゲーム類については、賭け碁、賭け将棋、ストリートチェスのみ。 テーブルゲーム類については、麻雀のみ。 闘技類については、闘犬、闘牛のみ。 遊技類については、パチンコ、パチスロのみ。 公営ギャンブルについては、競馬、競輪、競艇、オートレースのみ。
ここにも書いておかないとわかり辛いので転載しますた。
まず断っておくと、自分はこの中で、 ボードゲーム類:【賭け碁】【賭け将棋】【ストリートチェス】 闘技類:【闘犬】【闘牛】 はやったことがありません。 ルールくらいは知ってますが……ってか【賭け碁】とか身内で内緒にやらないと捕まるんじゃね? とか思ってみたりw 賭けるものをジュースの奢りとか工夫すりゃいいのかな? でもそれじゃあ緊迫感薄れるか。 そして……トランプが曲者だなぁ……。 色んなトランプゲームがあると思うんだけども(汗 あとで【注意点】にでも書こうと思います。
ちなみに、これらのギャンブルには大きく分けて二種類あると思われます。 名前は便宜上、勝手に付けましたw
1:投票型 【闘犬、闘牛、競馬、競輪、競艇、オートレース】
自分が何かをしてお金を稼ぐわけではなく(もちろん勝つ確立を上げるためのデータ集めなどはありますが)最終的には競技者に任せるもの。
これは一人称だと書き辛いと個人的には思います。競技中の心理描写はあくまで傍観者の立場から書かれることになりますし。 書くなら三人称になるのではないでしょうか? むしろ一人称で競馬なんかの上手い書き方のものがあれば是非読んでみたいです♪ 縛りが【ギャンブル小説】でなければジョッキーなどの視点から【競技中の心理描写】なんかもあるでしょう。しかし今回はあくまで【ギャンブル】なので。 結局、一人称だと主人公が傍観者の立場になってしまうのがキツイと思われますがいかがでしょう? 人生賭けて万馬券で勝負! とかは面白そうです。
賭け方も競馬で言えば 【単勝】1着の馬を当てる単純明快なもの。 【複勝】1〜3着の中に入る馬を当てるもの。確立が単勝よりも3倍あるので、当然倍率は下がる。 【馬連】1〜2着の馬を当てるもの。1→2着とピッタリ当てる必要はなく、とりあえず1、2着に入る2頭を当てればいい。 【馬単】1→2着の順番どおりに当てる。馬連と似てるが、当てるのは意外と難しい。よって馬連より倍率はいい。 【3連複】1〜3着までの3頭を当てる。順番は問わないので上位3頭を当てればいい。 【3連単】1→2→3着を順番どおりに当てる。難しく、倍率は一番高く万馬券と呼ばれるものが多く出る。ハイリスクハイリターン。 その他【フォーメーション】とか【ボックス】などの買い方までありますが、そこまでは面倒なので割愛(ぁ
闘牛・闘犬に関しては知識0と言ってもいいので言及しません。
【注意点】
これら投票型の一番の注意点は、関係者は買えないという縛りです。 もちろんこんなのは調べればすぐ出てきますが、結構細かいですのでご注意を。
具体例としては、とりあえず一番有名な競馬の一部。(競艇や競輪、オートレースなども同じような感じ) ・厩舎(馬を調教してるところ)関係者は馬の状況を一番知っているので馬券を買えない。ただし牧場関係者や馬主などは直接関係がないのでOK。 ・ジョッキーは不正(わざと負けたり、仲間に情報を聞くなど)がある可能性があるため馬券を買えない。 まあ競馬で書こうと思ってる人は、こんなレベルのことは知ってると思いますがw あとは各自色々調べてみてください。知らなかったルールなども出てきます。下調べもせずに書くにはギャンブルというジャンルは難しいです。
2:自発型 【花札、トランプ、賭け碁、賭け将棋、ストリートチェス、麻雀、パチンコ、パチスロ】
自分が頭を使って自らが勝負するもの。知識なしで運任せなんてアホなことをすると損をするものです。 正直なところ、こっちの方が圧倒的に書きやすいと思われます。特に一人称書きの方はw あーだこーだと策を練って相手をハメたり(主に知的ゲーム)心理戦に持ち込んだりと色々できると思いますし。
麻雀なんかは、某s○
kiみたいにいつでも「カン! ツモ! リンシャンカイホウ!!」みたいなトンデモ麻雀にするという手もあります。 ですがその場合、余程上手く書かないと麻雀好きな人から「アホか!」と言われる危険があります。ご注意くださいw アレはマンガだから許されるのです(ぁ っつーか、ファンタジーっぽくすりゃ何でもアリっちゃアリなんですけどね(ぁ
ちなみに18歳以上の人で一番馴染みのあるギャンブルは、【パチンコ・パチスロ】だと思います。 大抵の駅前にはパチンコ屋の一軒くらいはありますし、友人の一人もやってるヤツがいないということは稀だと思いますしw 自分はコレをメインにやっております(ぁ ただし、パチンコは釘を見ることと1000円ごとの回転数。スロットなら設定の良し悪しの判別や雑誌の攻略情報の勉強など、勉強することは多々あります。 「今日は負けちった☆てへっ♪」「今日は勝ったぜ★ヒャッハー!」という運任せをやっていたらまさにただの……養分っ!! 勉強は欠かせないのですb
ついでに書いておくと、競馬などの投票型にはプロと呼べる人はほとんどいませんし、いても高勝率なんて人はまずいません。 競馬を何十年やってる新聞記者なんかも当たる方が少ないし、公営競馬の外にいる予想屋さんも一日何レースか当たればいい方です。 (もちろん当てやすい【単勝】や【複勝】は別ですが) ですが、この自発型には【プロ】と呼ばれる人々が多数存在します。 【プロ雀士】然り【パチプロ・スロプロ】など。賭けこそしませんが【将棋・碁】にもプロはありますよね。 つまりこっちは【自分の努力次第で勝率を上げることが可能】ということです。主人公の頑張る姿を書こうと思うなら迷わずこっちじゃないかなぁと思います。
どーでもいいことですが自分も元スロプロで、辞めた今もひと月平均5万ほどはプラス収支にして副収入源扱いしてますw 「スロットはギャンブルじゃねぇ!!」が持論というアホですが何か?w
【注意点】
こちらの一番の注意点としては【ローカルルール】です。
作者が「これはいつもやってるから正式なルールだ」と思い込んで書いてしまい、読者に「何それ?」と言われてしまうことがあります。 東京の大学などに地方から出てきて、大貧民とか麻雀などの今までの常識がローカルルールだったと初めて知るという人も多いです。 つまり一番ミスが多いと思われる部分ですね。 案外どんなゲームにもローカルルールというものは存在します。つまりよく調べましょうということです。
例えば 麻雀の役で言えば【大車輪】【四連刻】など。 大貧民で言えば【階段】なんかもそうなのかな? ポーカーなんかも【7ポーカー】って知ってる人いるのかなぁ? 自分の知り合いには知ってるヤツあんまりいなかったw 上記もしましたが、トランプゲームは危険ですねぇw
ローカルルールなんてなさそうなパチンコ屋にもあります。 例えば自分の住んでる埼玉や東京、関西一円では開店が朝の10時、閉店が夜の10時45分ですが、その他の地域は大抵開店が朝の9時だったり、青森に至っては開店が朝の8時30分というw 三重県は大晦日限定ですが24時間営業だったりします。……1回でいいから行ってみてぇwww あとはスロットの設定発表が禁止のところとか。 まあ風営法がその地域ごとに違いますからねぇ。 店ごとのルールとかもあって、朝開店と同時に店内をダッシュすると厳重注意されるところもあるし、ダッシュしないと台を取れないところもあるし。
こうやって書いてみると、やっぱりギャンブル小説って難しいwww まあ今回ギャンブル小説を書こうとすること自体が一番のギャンブルですね!(←上手いこと言ったつもり
ちなみにこのジャンルは【ギャンブル】と銘打ってるわけで、ちょっとした友人との賭け事というよりは【ガッツリ金を賭ける事】が大事なんじゃないでしょうか? そのヒリついた緊迫感や緊張感などが魅せられて、その上で説明が上手くてキャラが良くてお話としてもまとまっている……むずっ!!w
さぁこんな難しいジャンルに挑む猛者はいるのかっ!? 高得点を取れる猛者はいるのかっ!? 自分は読者として楽しめればいいやっ!(ぁ 気が向いたら、もしくは長編に余裕があれば自分もこのジャンルで参戦するかもです! ……が、基本的には他の作品を楽しみにしております。みんなどー書くのかなぁ?
ダラダラ書いてみましたが、コレなんかの役に立つ……のか?w なんだか激しくイミフなものを書いたような気がするけども……。 はい、というわけで長々とお付き合いありがとうございました! ギャンブル小説を書く皆さんも、そーでないジャンルを書く皆さんも……執筆を含め秋企画を存分に楽しんでくださいませませ!
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こんばんは、秋企画通信のお時間がやってまいりました。 みなさまに企画やテーマのジャンルについて語って頂く日としては、今日が最後となります。 ラストを飾りますのは、今年の春、投稿室において、歴史小説「革命哀歌」にて高得点をマークされました雨杜潤さんです。雨杜さんは史実を材料にした小説をいくつもラ研に投稿され、そのどれもが好評を博している、いわば歴史のエキスパートとも言える方です。 雨杜さんは今回、「『歴史』をテーマに自由に書いて欲しい」という運営サイドからの無茶なお願いを、二つ返事で快く引き受けてくださいました。 それでは最後に繰り広げられます、ラ研を舞台にした一大エンターテイメントをどうぞお楽しみください!
(なお作品はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ございませんことを、ここに明記しておきます) (作品はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ございません) (作品はフィクションです) (……ですよね雨杜さん?)
「RAKEN革命 〜紅き旗は蒼穹へと舞い上がり〜」――雨杜潤さん
ラ研暦五年、十月。 歓喜とも、狂気とも取れる民衆の声で溢れる広場。 ライトノベル作法研究所大革命広場と名づけられた元鍛錬室の中央にそびえ立つ断頭台には、毎日のように人の首がかけられている。Lスト、S伯涼太、稲B時雄、H風彼方……皆、全てを断ち切る刃の露と消えていった。 「主催者を出せ!」 「くまー!」 憎しみに駆られた民衆の罵倒が飛び交う。 だが、やがて何人もの命を刈り取り、血を啜ってきた悪魔の舞台上に一人の男が立つ。その瞬間、人々の狂気は絶頂に達した。 本日の主役にして受刑者、そして、全ての元凶――mayaだ。 「おのれっ、ふんどし仮面! ラケクエの恨み!」 「東方H想天を極めた俺がラケクエで雑魚キャラなんて有り得ない!」 「あんなパスでBLを書かせようとするなんて卑怯だ!」 「くまー!」 各々に呪詛の言葉を吐く民衆たち。 だが、受刑者は落ち着き払った様子で、それら全てに耳を傾けていた。 広場を吹き抜ける秋風が鮮やかな赤ふんどしをヒラリとなびかせる。だが、mayaはふんどしを軽く調えると、堂々と胸を張って荒れ狂う民衆を見下ろした。 その様を見て、怒声を浴びせていた民衆の声が徐々に弱まり、やがて広場はシンと静まり返る。もはや、誰もふんヒラに気を配っておらず、そこに立つ男の姿だけを見据えていた。 「諸君、私はラ研が好きだ。諸君、私はラ研が大好きだ。幼女や赤点も好きだが、とりあえずは一番好きだということにしておこう」 威風堂々と述べられる最期の演説に一同が固唾を呑む。 元はと言えば、「人は罪なくして主催者たりえない」というサン=ジョタンによる処女演説がきっかけとなり、処刑されることとなった男。長年、ラ研に君臨し続けてきた王であり、数々の企画を支えてきた最大の功労者……赤ふんスタイルで立つ姿は開き直りという威厳に満ちており、見る者全てを釘付けにした。 「私は反省も後悔もしていない。私のしてきたことは間違ってなどいない。だが、時代は新たな人材を求めている……私はここに宣言する。今企画をもって、世代交代すると! そのための犠牲ならば、私は喜んで首を捧げようではないか」 高らかに宣言すると、mayaは断頭台の下で彼を見上げる男女に視線を移す。Y凧、L咲、Tちばな……彼らなら、やってくれるはずだ。これからのラ研を支えていってくれると信じている。 そう言いたげに笑うと、mayaはゆっくりとした動作で断頭台に横たわった。ミニスカートの死刑執行人が、手早く処刑の準備を始める。 「mayaさぁぁぁあああん!」 「べ、別に帰って来て欲しくなんかないんだからね……! 東方H想天で忙しいんだから!」 「ごめんなさい。やっぱり、百合を書きますから帰ってきてください!」 「くまー!」 うろたえる民衆の声を聞き、mayaは満足そうに微笑を浮かべた。そして、最期の言葉を呟く。 「アデュー、そしてありがとう」 言葉の余韻を断ち切るように、鈍い音を立てて断頭台の刃が下ろされる。 寂しげに吹く秋風に、真紅のふんどしが皮肉なほど晴れ渡った空へと舞い上がった。 まるで、時代の節目を象徴する旗のように。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
無駄に華々しく散ったmaya亡き後、ラ研の企画運営を託されたY凧、Tちばな、L咲らの手によって、新しい時代が始まる。 だが、未だにmayaを信仰する民衆は多く、彼の復活を望む声が後を絶たない。中には密かに生きていて、モンゴルへ渡った後に大帝国を創始するのではないかという壮大な説まで囁かれている。 けれども、それは人々の願望だ。現実たりえない根拠のない妄想である。 mayaは散った。その事実は変らない、永遠に――。
「では、ラ研暦六年度の秋企画を怪死します(^-^)」(運営たちばな注:私はよく字を誤るのでw) 主催を担当するようになって一年が経つTちばなによって秋企画の開催が宣言される。maya亡き企画にも慣れた民衆たちは、いつものように自信作を次々と投稿していく。 だが、その中の一作に見覚えのある文字列を見つけ、誰もが目を疑った。そして、ディスプレイの前で盛大に飲み物を噴きながらも嬉しげな笑みを浮かべる。 【機動戦士ラケンダム 〜逆襲のフル●ン〜 作者:謎のフ●チン仮面】 ――またmayaか……! 今日もラ研は平和である。
RAKEN革命 〜紅き旗は蒼穹へと舞い上がり〜 END 2009.9
( ̄^ ̄)ノ ご挨拶が遅れました。 はじめましての方は、はじめまして。ぐーてんもるげん、雨杜 潤です。 この度は大変なことに巻き込まれてしまいました。わたしに秋企画通信の原稿なんて書けるわけがないじゃないですか。依頼した主催者様を恨みます。 とりあえず、mayaさんを斬首しておけば良いということでしたので、遠慮なくそうさせていただきました。ノリでやりましたが、反省はしていません。でも、盛大に後悔しております。 コメディが死ぬほど苦手なので、シリアスにしてみました。はい、シリアスです。一人くらい、こういうクソ真面目な原稿を書いても大丈夫ですよね。はい、大真面目です。
では、お目汚し失礼致しました。 楽しい企画になることを心より祈っております。 そして、最後に…………ごめんなさいorz
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